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BIOHAZARD
EMERGENCY MEETING

〜BIOHAZARD開発Producer四天王〜
〜最新作「BIOHAZARD 0(ゼロ)」を語る〜


ステージにはバイオハザードシリーズを手がけてきた4人のプロデューサーが登場。
三並達也プロデューサー、稲船敬二プロデューサー、三上真司プロデューサー、船水紀孝ゼネラルプロデューサーが、開発中の「バイオハザード0」について語ってくれました。
※「バイオハザード0」に関するトークライブは3月31日〜4月2日に行われましたが、3月31日(ビジネスデー)に行われたトークライブの模様を掲載します。
(注意)
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「0(ゼロ)」の位置付けと登場人物
−バイオハザードの歴史に見る、「バイオハザード0」のポジションを教えてください。
三上:今までバイオハザードシリーズは、1、2、3そしてベロニカと未来の方向へ進んでいます。バイオ1の少し前の話ということで、これが現時点では一番古い話になりますね。メインは全滅したブラヴォーチーム、主人公のレベッカが中心になります。

−ということはバイオ0によって4部作の謎がわかるということになっているのですか?
三上:そうですね。今までのブラヴォーチームが全滅した謎、というのが紐解けてすっきりするんじゃないかと思います。

−今回の舞台設定ですが、やはりスタートは洋館からなんでしょうか。
三上:あんまり言いたくはないんですが、スタートはたぶん洋館にすると「やっぱり洋館か」って言われてしまうので洋館じゃないところからスタートします。
三並:スタートは列車の中から物語が始まりますね。ただ、バイオハザードらしく列車の通路の狭いところをうねうね行くので、(今までの洋館などのパターンと)あんまり変わらないと思います。

−今回「0」に登場するキャラクターですが、ジルやクリスも出てくるのでしょうか
三並:そのへんはまだ内緒の部分も多いのですが、主人公としてはもう1名、男性のキャラクターが出てきます。
−それは新しいキャラクター?
三並:ええ、そうです。
三上:新しいキャラクターはプレイヤーとしても使えますね。今回の男性キャラクターはバイオ2のディレクターである神谷の好みが強く出ているんで、かなり濃いですねえ。
三並:ああ、あれは濃いよね(笑)。楽しみにして頂いていいんじゃないかと。
三上:見た目もいかれたキャラなんで、何をしでかすかわからん、というところがありますね。
−新しい男性キャラクターはどういう位置付けですか?
三並:最初に出てくるときは、設定では「すごく悪い奴」ってことになってます。
−最初は悪者だけど後でいい人になったりするんでしょうか?
三並:うーん、どうでしょう(笑)。それはお楽しみですね。

シナリオはどこまで完成している?
−シナリオなんですが、今までと同じ方が今回もシナリオを担当されているのですか。
三並:そうですね。シナリオ集団のFLAGSHIPが書いてます。
−だいたいどのくらいできあがったかという進行状況はわかりますか。
三並:今ですか。かなりできてはいるんですが、できていないところはできていません(笑)。何度も作り直すわけですね。システム的にはできてしまっているゲームなので、どういうふうに演出を見せて、どうやってシナリオを面白く見せるか、というところで苦労しています。
三上:シナリオは例によって何回もできているんですが、何回もひっくり返してまして。
かなり変更が入ってます。その分面白くなっていますけど。
船水:それはバイオハザードシリーズの伝統で、「できあがるかなあ」と思うとひっくり返って作り直し。
三上:今回も例に漏れず、というところですねー。
三並:それはバイオに限らず、他のタイトルも…そういえば、鬼武者はどうなんです?
稲船:鬼武者はもう、シナリオもあがって順調に…ハイ。

気になる「0」の発売はいつ?
稲船:ところで、発売日はいつなんですか、このゲーム。
三並:このゲームはですね…えー、あのーカプコンでは読み仮名がちょっと違うんですよ漢字の。「夏」と書いて「あき」と読むっていう(笑)。
稲船:最近ね、「ふゆ」って読もうかなあっていう話もあるね。
三並:最近「ふゆ」って読むのは……え?鬼武者のこと?やばいじゃん。
稲船:いやいや、違いますよー(笑)。鬼武者はちゃんと出します!
−夏、っていうと9月頃でしょうか。
三並:出したいですよね。がんばります。
−がんばってください、というかファンとしては「出してください」と言いたいですね。バイオシリーズ第一作目が発売されたときには、その以前の物語として0を出す事は、当初少しは考えられていたのでしょうか。
三上:正直、全く考えていませんでした。
−どこから今回0を出そうという話になったんでしょうか。
三上:1を作ったときに、ブラヴォーチームが全員死んでて、その真相がわからないじゃないですか。実はバイオ3を作る直前、ネタが2個ありましてバイオ2直前の話、もうひとつは直後の話があったわけです。面白いからとりあえず両方やりたいけど、一本しかできないから3をバイオ2の直後の話ということにしたんです。もうひとつは暖めておいて機会があれば、ということにしていました。
−それでは暖められていた企画が今回0として…発売は「夏」くらい、でいいですか?
三並:ええ、夏、くらいですねぇー(^^;)。はい。

「0」で新しくなるシステムとは
三上:バイオハザード1のモチーフであるスウィートホームというゲームがあるんですが、非常にシステムがよくできています。戦略に頭を使わなくてはならないし。それを1以上に面白さを前面に出して、かつシナリオをうまくマッチさせていこうと進めていますので、期待できると思います。
三並:スウィートホームはアイテムの使いかたが少し変わっていて、(「0」では)それを取り入れています。ですから今までのバイオハザードのアイテムとは違う使いかたを考えてやらなくてはならない、というのが新しい点ですね。

−新しい武器の登場予定もあるんですか?
三並:武器は最終的には決まっていませんが、アイテムボックスが今回は無いんです。いつもバイオご存知のかたはアイテムボックスにアイテムを入れたり取り替えたりするわけですが、今回はありません。そのため、戦略重視というところがありますね。
稲船:「0」はNINTENDO64なんでコントローラーの操作性もかなり違うのでは?
三並:操作性はアナログのコントローラーと我々のいう「バイオハザードポジション」という十字キーのパターンから選択できます。初めての方も、元々のバイオハザードの操作に慣れている方も弊害はないと思います。
稲船:アナログってやりやすい?
三並:僕はできへんね、アナログでは(爆)。アナログは難しいよ。
船水:バイオの画面見てしまうとあの操作のイメージがあるから、アナログがいいかなと思っても元の操作がやりやすかったり、いろいろ試行錯誤しているんですよね。

プレイして「バイオ1」とのつながりをわかってほしい
三並:ブラヴォーチームに何が起こったか、なぜレベッカが生き残ったのかをプレイしていただきながら「あ、そうか」って1とのつながりをわかってもらいたいんです。1をプレイされた方はご存知だと思いますが、最終的には全滅なんですね。そしてレベッカだけは生き残る。設定は決まっています。なぜ彼女が生き残るのかということですね。
…ところで不思議なんですけど、なんでレベッカは帽子かぶってるんですか?
三上:1のときに、とりあえずキャラをたてようってことで判別つかないじゃないですか、正直。帽子をかぶるとアクセントになるんで帽子をかぶせた、という単純な発想ですよ。(^^)今回帽子の色が変わってるんですよね。

「バイオ0」のその後は?
−夏くらいに「0」が出たとしましょう。で、その次の展開は?
三並:バイオハザードですか?うーん、いちおう、発表してますよね…「バイオハザードシリーズ」って。プレイステーション2とかで。
船水:そうですねえ。プレイステーション2のバイオハザードってあるらしいんですけど。
三並:えー、PS2のバイオハザードシリーズの進行状況はどうなっているんでしょうか。
三上:あの、僕の発売スケジュールは夏とか、秋とかじゃなくて年ごとですから、はい。今年は…ないかもしれません。一生懸命がんばって作ってるんですけど、僕はいまそれで頭がいっぱいです。

−…では最後に皆さんから一言ずつお願いします。
三並:新システムがあって、なおかつバイオの世界もあって、お話が好きな人にもFLAGSHIPが(シナリオを)書いてて、1の前の話で謎が解き明かされるというすごくゴージャスな内容になってますんで期待してください。制作のほうは順調に進んでいます。
三上:今日みなさんに見ていただいている映像ですが、現在クオリティのブラッシュアップをしているのでこれよりも一段階くらいレベルアップされるので期待していただきたいと思います。あと、三宅裕司さん主催の劇団スーパー・エキセントリック・シアターの舞台、「バイオロイド零年」の制作発表会が本日あります。すごくセコいギャグ満載のショーなんですが、非常にこれが面白いんですよね。セコいギャグの中にも、実は「生きがい」という崇高なるテーマも入っていて、笑いと恐さが紙一重で共通する部分が多くていいな、と思えました。よろしければこちらのほうも期待してください。
稲船:何しに出てきたのかわかりませんねえ(笑)。バイオ0、バイオシリーズ、すごくいい作品ですがこのあと、鬼武者のステージがありますのでみなさん帰らないで待っててくださいね(笑)。
船水:僕はバイオシリーズ1が好きなんですね。0は1に近そうなのでとても期待しています。

カプコン様の計らいで会見を取材させて頂く事が出来ました。
本当にありがとうございましたヽ( ´ー`)丿
文・写真/三河ねこ 編集・構成/Ken+(荒木)
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